隣地が公園という好立地
最初に伺った時に、築30年程経過した良い家があった。30年前は、隣地の公園の木々も小さく、東向き(公園)に向かって設計されてた家はとても住み良いプランであった。しかし、年々木々は大きく育ち、いつの間にか、家の中には光が差し込まない様になってしまったそうである。
今回計画するにあたり、ご家族から太陽の差し込む明るい家をご希望があり、その後、何度も提案を重ねながら、配置計画、窓の位置や収納などこと細かく設計監理を行った。また、桜の無垢の床を始め、左官や建具などすべてに渡り、コストを考えながら良い材料を集めて施工している。掲載している外観の写真は、10年を経過したもの最近撮影しているが、それぞれの素材がますます深みをましていて、隣地の公園にとけ込んでいるようである。
猛暑の行田市の中で、森林浴をしながら、水辺の気持ちよい風を感じながら、四季を感じことのできるこの生活は、この立地でしか味わえないことだろう。理想の土地を得ることは、建築を造るにあたりとても大切な事とあらためて感じている次第である。
水城公園の家
構造:木造2階建て
基礎:べた基礎
延べ床面積:198.64m2 60.1坪